Jリーグ・レフリー座談会2011を見て

土曜にスカパーで放送されたレフリー座談会を見ました。録画しておいて良かったと思う内容。司会は野々村さんで、出演されたのが吉田寿光主審・柏原丈二主審・家本政明主審・大塚晴弘副審・木村博之主審の5人。
吉田さんは審判らしく表情もあまり変えず口数が少なかったのに対し、家本さんはよく喋る人ですね。ジョージこと柏原さんは今年の試合中は笑うようにするとかなんとか…。
さて、番組内容のポイントと感じた事をいくつか。
【ゴールの判定】入ったか入ってないかの判定は確証が持てるかどうかがポイント。反則ぽいけど反則じゃないかもしれないという所で笛を吹くか吹かないかを判断している。疑わしきは罰せずが基本みたい。本当にギリのプレーや判定は観る側も理解してあげないといけない。
【時間の管理】ゴール後のパフォーマンスはあまりにも時間を掛け過ぎとか相手競技者を挑発するものでなければ認めてあげたいとの事。それより、相手選手の心境を考えパフォーマンスの後はすぐ戻らせるようにしているとか。因みにパフォーマンスをしている時間・選手交代をしている時間は、時計は止まっていてアディショナルタイムになっている。
【ファウルの判断】日本サッカー界の弱点と言える手を使用したファウルを減らす為に『手のファウル』への適切な対応を2010年のレフリングの一番の柱とするという審判委員会の方針があった。審判目線で見ると日本人はすぐに手を出すみたい。そういえば開幕当初は手のファウルがどうのこうのってありましたね。(毎年何かしらのテーマは審判の中であるとか。)
平山相太みたいな大きい選手がジャンプする時の手が小さい選手の顔に当たっちゃうのは、どちらの選手がボールにプレーするエリア・距離にいるのかというタイミングがあり、判定は難しいとか何とか。でも平山はやたらファウル取られちゃうんだよな…。
【選手がプレーをやめる】選手がファウルを貰う為に・ファウルだと思ってプレーを止めちゃう事は、だんだん少なくなってきて戦う(続ける)ようになってきている。選手が止めちゃった時に笛を吹くか吹かないかの判断は難しいとか。貰うプレーは基本やらないで欲しいと思う。やっぱり流れが止まらない試合を観たいから。もちろん必要なファウルもあるけど…。
【離れてるのが問題】 『現場(選手)のトレーニングはレフリーがいない状況でいつもトレーニングしているので、みんな自分勝手に反則だ反則じゃないって判断をしている。(審判は)我々は我々で卓上だけでやっていて選手がどういう気持ちでそういうプレーをしている事を学んでない。結局離れているのが問題。もっと上手くセッションが出来てお互い現場レベルで普段から「こういう事がOK・ここまでなら許せるよ許せないよ」ってのがあれば、もっと戦える選手が作れるだろうし我々の判断のレベルが上がると思う。そういう環境があればもっと日本は変わると思う。』と良い事を話したのは意外にも家本さん。それが出来るようになるには課題がいくつもありそうですが…。




最後に。審判の判定の精度やレベルが、日本のサッカー界の向上に大きく関わってくる事、またサッカー協会と審判団のレフリングの方向性で日本サッカーのレベルを上げていける事が分かった。そんな番組でした。